塩見 由香(しおみ ゆか)

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【小学生の頃から殺処分を無くしたかった】

子どもの頃から犬を飼っていました。

2頭飼っていましたね。

1頭目は捨て犬、2頭目は近所で生まれた犬をもらってきました。

当時は2頭とも家の外で飼っていました。

実は「飼う」という言葉は嫌いですが、一緒に暮らしているとはとても言えない、可哀想な飼い方でした。

触れ合う時間といえば、ご飯をあげる時とお散歩に行く時くらいでしたからね。

 

お散歩も朝と夜の2回行っていましたが、5分~10分くらいでした。

中型犬だったのでエネルギーが有り余って引っ張っていましたね。

 

その頃から犬の殺処分を無くしたいと考えていました。

 

殺処分についてはしっかりと教えてもらった記憶がないんですよ(笑)

でも、小学生の時には既に知っていましたね。

いつの間にか知っていて「なんとかしたい」と思うようになっていました。

 

【アイドルを諦めドッグトレーナーを目指す】

直ぐにトレーナーになろうとは思いませんでした。

当時は別のことを目指していたんです。

 

実はアイドルを目指していました。

これは本当に小さい頃からの目標でしたね。

オーディションも沢山受けましたが、受かりませんでした。

高校生の時には諦めて別の目標を立て始めていました。

 

次に目指したのはバイリンガルキャリアウーマンです。

大学時代には留学に行くために沢山バイトをしてお金を貯めました。

実際に留学にも行きました。

 

しかし、一度は諦めようと思ったアイドルの夢を諦めることができませんでした。

そこで、会社を辞めて、派遣の仕事をしながら、アイドルを目指すためにタレント養成所に入りました。

 

ところが、現実は厳しく派遣の仕事だけで生計を立てることは難しく、バイトも毎日深夜までしなければいけない状況でした。

 

容易に想像がつくと思いますが、生活は苦しかったですね。

 

1年位、深夜に帰宅しては早朝出て行く、という暮らしになり、当時の愛猫2頭に寂しい思いをさせてしまったんです。「こんなのは自分の望んでいた暮らしではない」と思うようになり、その時にすっぱりとアイドルを目指すことを辞めました。

 

それまでずっと何か目指すべき目標がありましたが、2回目の芸能界挫折によって目標をなくしていました。

進むべき方向がわからなくなってしまったんです。

 

その時に、「これだけ動物を愛しているのだから、動物のために生きていかないといけない」という使命感を持つようになりました。

 

【知識よりも実践することの重要性】

トレーナーになろうと決めたのは、殺処分を無くすためには人と犬がお互い楽しく暮らせるようになり、人が犬を捨てなければ殺処分が減ると思ったからです。

 

そこでまず、会社勤めをしながら通信制のドッグトレーニングの勉強も始めました。

勉強を始めてからは色々と衝撃を受けることもありました。

一番の衝撃はペットショップビジネスについてです。

これは大変な業界だと感じましたが、より使命感が駆り立てられましたね。

 

その後、インターネットで調べた保護犬の里親譲渡会で、社会人になって初めて犬を迎えました。

 

犬について勉強を始めたものの、実際にしつけができるわけでもなく、犬を迎えようと決めてからしつけ方の本を買いに行きました。

でも、あまりにも沢山のしつけ本があり、選ぶ基準もわかりませんでした。

わからないなりに良さそうな本を選びましたが、後から思うと変な本を買ったと思います(笑)

 

1ヵ月くらい本を読みながらトレーニングに取り組みましたが、マニュアル通りにはいかない事に気付き、結局出張トレーナーさんに具体的な方法を教わりました。

その時に依頼したトレーナーさんがすごく良かったんです。

褒めることを中心にやっているトレーナーさんで、トレーニングも目に見えた効果がありました。

 

困っていたのはトイレトレーニングでしたが、効果が出てとても嬉しかったことを覚えています。

結局、飼主として犬に教えるべきことを、犬に伝わるように教えられていなかったんです。

その経験から、知識ではなく体験が大切だと思うようになりました。

 

きちんと実践で学べるところに行かないといけないと強く思うようになりました。

 

たまたま、近所の動物病院でパピーパーティがあるのを知り、参加しました。

その時の先生が日本動物病院協会(JAHA)認定の家庭犬しつけインストラクターの方でした。その先生の説明は目から鱗が落ちるものでした。

 

それがきっかけで私もJAHAの認定を目指すようになったんです。

 

【ほめほめドッグトレーナー由香の誕生】

 

私のトレーニングは「とにかく褒める」がモットーです。

犬も飼主さんも褒めます。

 

お客様が増えてきて思うのは、しつけは叱ることが必要だと思っている人が多いということです。

犬を飼主より下に見ているようなリーダー論があったり、しつけは叱ることが必要なものだという人もいます。

未だにそういう方法がしつけの本にも書いてあるのでビックリしてしまいますが(笑)

 

私は叱ることは必要ないと思っています。

上下関係とか服従関係ではなく、飼主さんと犬の信頼関係をつくっていきたいですね。

 

叱られても犬は何をしていいのかわかりません。

叱ることは犬にもストレスですが、叱る飼主さんのストレスにもなります。

 

飼主さんは犬の良いところを見つけて褒める、そして犬は褒められる行動が増えてくる・・・

飼主さんは褒めるしかしない、犬は褒められるしかいないという状態を増やしたいと考えています。

褒めるしかない状況であれば、幸せな環境が創れると思っていますからね。

 

そして、自分自身は褒めるしかない状況を創れるトレーナーになりたいと思います。

 

そのために、犬に関する勉強だけでなく「話し方の学校」にも通っています。

最近では「説明が分かりやすい」と言ってもらえる回数が増えてきて効果を感じています。

 

ただ、忙しすぎて体が悲鳴をあげてしまったので、生活のバランスには気をつけています。

最近、あまりにも忙しくて突発性難聴になってしまったので・・・

病院に行って「1時間でも早く入院してください」と言われた時はさすがにビックリしましたが、今は完治して元気に活動をしています。

 

この仕事は体が資本だということを改めて教えてくれた出来事でしたね(笑)

 

 

【予防という考えを業界の当たり前にしたい】

将来的にはパピーからシニアまで全てケアできるトレーナーになりたいと考えています。

シニアに関しては、介護も大切ですが予防に力を入れて取り組みたいと思います。

問題行動も病気も予防が重要ですからね。

 

業界全体としてはトレーニングが広がって、マナーの良い飼主・犬が増えることで、犬と暮らしている人も、そうでない人もストレスなく生活できる社会になって欲しいと願っています。

 

もちろん、その社会実現に向けて私も学び続けたいと思います。

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